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トロント教育委員会 孔子学院との提携中止へ

2014年11月05日

 

【新唐人2014年11月05日】カナダ最大の教育委員会である、トロント教育委員会(Toronto District School Board, TDSB)は、5か月間の審議を経て、10月29日、20対2の圧倒的な多数により、孔子学院との提携中止を採決しました。委員たちは、やっと正しい決定を下したと胸をなでおろしました。

 

10月29日夕方、トロント教育委員会の全体会議において、委員のアトキンソン氏が提出した「孔子学院との提携を打ち切る議案」について議論が行われました。トンクス委員は、中国側から提供された資金22万5千カナダドル、日本円でおよそ2,200万円を返却する修正案を提出しました。

 

トロント教育委員会 Irene Atkinson氏

「ほっとしました。我々は正確な決定を下しました」

 

トロント教育委員会 Pamela Gough氏

「孔子学院が中共政府と直接的な関係があるとわかってから、我々はとても心配していました。孔子学院は教師の募集においても、言論の自由がなく、心配でした」

 

トロント教育委員会 Sotiropoulos氏

「今晩我々ははっきりメッセージを伝えました。トロント教育委員会は独裁政権を代表するのではなく、カナダを代表しており、言論の自由、信仰の自由を尊重し、我々には良識があります」

 

5カ月前に「孔子学院にノー」というウェブサイトを開設した生徒の保護者、マイク・ルイスさんは、市民の意見を聞き入れた教育委員会の決定を嬉しく思うと述べます。

 

保護者 マイク・ルイスさん

「カナダ人として、保護者として、民主主義を象徴する有意義なことに参与できて、とても嬉しいです」

 

委員たちも、教育委員会の決定は、孔子学院と提携している世界の教育機関にも警鐘を鳴らしたと述べます。

 

トロント教育委員会 Irene Atkinson氏

「(孔子学院は)徐々にキャンセルが増えています。我々の今晩の決定は他の国の孔子学院にも影響を与えることでしょう」

 

今年5月22日、トロント教育委員会の主催で孔子学院の開校式が行われましたが、多くの生徒の保護者と市民が反発し、2週間で数千人が請願書に署名し、提出しました。教育委員会にもクレームの電話とメールが大量に寄せられました。

 

6月11日、教育委員会は孔子学院の暫定的中止を討論する動議を可決しました。2日後、孔子学院との提携を積極的に推進していた教育委員会のクリス・ボルトン委員長が突然辞任しました。

 

6月18日、委員会は圧倒的多数で、孔子学院を暫定的に中止する動議を可決しました。そして10月29日、孔子学院との提携を打ち切ることに決定しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/31/a1150275.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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